生い立ち~園児のわたし
平成初期、出世まっしぐらな父と真面目な母のもと、1人娘として生まれました。
おそらくお金に不自由することはなく、1歳の頃新築一戸建てに引越したようです。
4歳からピアノを買ってもらい、レッスンを受け、日々練習してきました。
父はきっと、モテたのでしょう。
すーなかで飲み歩き、どこで出会ったのか華やかな職業の女性といい感じになり、母とわたしはポイされました。
当時わたしは園児。
母はもともと親戚が少なく、東北出身のため福岡にはママ友くらいしかいなかったようです。
どんどん自分の世界に閉じこもっていきました。
遠くから祖父を残して祖母が来て、寝込んでいる母の世話をする。
家事をする元気のない母、家の勝手が分からない祖母。
気付けばだんだんと部屋が汚くなっていきました。
そんな中の生活で、我が家が壊れていっているのは幼いながら理解していました。
「お父さんは出張って言いなさい」と母から教わり、「うそはついちゃだめ」とも言われ、混乱しつつもなんとなく、身を守るためのうそをつく子どもになりました。
わたしは箸の使い方すら教えてもらうこともなく、友達付き合いもわからず、本当のことも言えず、気付けば社交性がなさすぎる子どもになっていました。